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猿啼奥出雲集

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知るらめや水無し月の蛍火は見えでまされり下燃えにして

詞書

『寄蛍恋』

むかし男ありけり。
通よひし女のほどもなく離れにけり。
水無月つごもりの夜、蛍にかこつけて行きてみば女、

「夜もすがら燃ゆる思ひはありあけの
 月出でぬれば消えぬものかは」

男、かへし

「知るらめや水無し月の蛍火は
 見えでまされり下燃えにして」

2020/06/23
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