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猿啼奥出雲集
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猿啼奥出雲集
和歌にこめた思い
新しい古典和歌の歴史をつくる!
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歌人紹介
猿啼奥出雲集
全歌
恋
初恋
青は藍愛は恋より出できてふ今ひとしほの色をみせばや
冬されば人恋しくもなりにけりポインセチアの色に焦がれて
知るらめや水無し月の蛍火は見えでまされり下燃えにして
夢にても人目つつみの玉匣あければ虚し夏の短夜
ハナミズキみずもあらなむ夏空のひかりにもゆる花の心を
わが恋はみゆき隠れの草なれや春陽を浴びて色めきにけり
春ながら雪に粉ひて散る花に寄り添う月の愛しき面影
夏ふけてすずしき月の水のうへに蛍は燃ゆる思ひありせば
五月雨に絶えても人のおもひあれ窓に音せぬ蛍飛ぶころ
桑の葉の音のみさやぐむばたまの夜まちかねていもや寝られず
思ひ出づこの身竹笋雨ふればさらに繫るる恋もするかな
恋そめしいちごのひとは草の間のほのかなりても忘るものかは
恋はいつもフリージアの花色めいていざとへかしなわが身ひとひら
クロッカスかすみ山裾たちくらみにほふばかりのひとぞ恋しき
夕映えの花ほのかにて薄紅の君とつないだ並木の桜
みるめなき汀の月はさえわびてただわれからの恋やつれなき
恋すれど叶わぬ冬のため息にポインセチアの色ぞまさるる
昨日までありとは見えぬ三日月の雲井にいづる恋をするかな
ほおずきの頬に出でたるわが恋はしのびにあへず赤らみにけり
ため息の落ちる五月雨みだれ鳴き恋す恋せぬほととぎすかな
いかならむ恋のゆくへはさくら花咲くも散るのも風のまにまに
恋心まだきいみぢくなりにけり花も盛りの春となりせば
霞立ち闇にまがへる横顔に触れる切先かすかな匂い