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猿啼奥出雲集
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猿啼奥出雲集
和歌にこめた思い
新しい古典和歌の歴史をつくる!
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歌人紹介
猿啼奥出雲集
全歌
恋
後朝恋
魂なれば蛍よりけに燃ゆる火のそれとかと見よ出づる思ひを
知るらめや水無し月の蛍火は見えでまされり下燃えにして
ラベンダーのにほへる君を忘れなばなど草しげる夏恋ひめやも
色に染む秋さる人の戯れになほや露けき野辺のまつ虫
秋風はなほまだ遠く女郎花わびしき野辺に一人しほるる
音もなくよりけに燃ゆる蛍かな五月雨つらき夕暮れのころ
いづくにぞ色触れにけるくれないの末摘花の忘れがたきに
色に愛でて末摘花の手に取ればあなあな憎し棘の痛みよ
解けにけり君と交わしたシロツメクサひもゆふ暮れの風に乱れて
クロッカスかすみ山裾たちくらみにほふばかりのひとぞ恋しき
墨染めの空なる声を聞きわかむながめ降りしく窓のたそがれ
雲とじてしじまの花にふり落つる袖の玉水かわく間もなし
秋風に乱れる髪の知りもせで一人かきやり松の爪櫛
蓑虫の身のおく人もなきままにいかが過ぐらむあなた吹く風
マーガレットの思ひ数々咲きぬればまことの色をいかが知るらむ
今日よりは衣重ねて人待たむ身にしむ風に弱りこそすれ
袖に置く霜の契りのかたければ雪の道とて踏みてぞ行かむ