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猿啼奥出雲集
和歌にこめた思い
新しい古典和歌の歴史をつくる!
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歌人紹介
猿啼奥出雲集
全歌
羇旅
新浜むかし語りのさざ波に思ひ寄せたる遠き舟人
魚もまた心ありけり父母のしきりに恋し暮れの道ゆき
天つ空戸渡る月はかわらじの道灯すなり遠き古里
風の色に心づくしの秋みれば月また涼し道ゆきの空
五月闇くらぶの山を越え来ればわが来し道が道のみと知る
おもかげは月のやどりと消えななむこころあまりて古里のひと
わが旅は冬のさいはてゆきまよふ人なき道を歩み行くかな
草枕旅路の果てにいかにせむ歩む人なき雪の浮橋
大原のみやのくろ影色づけば実籾のもみじみちにけるかも
音もなく峰に宿れる白雲の眠りを覚ます鶯の声
久方の空立つ雲雀が遊びし春を知らせる奏の杜に
夕暮れはげにこそあかね茜浜錦を着たる冬の海原
奥山の秋は短し舌震いたきつ流れに紅葉も逃げる
ぼんぼりの灯りにそまる奥出雲まぼろしの城戻らない夏
夏空に色も映えたる総武線車窓を打つ川の瞬き
引き別れ涙にそぼつ袖ヶ浦恨めど寄せる思いこそすれ
茜浜海にこだますうぐひすを誰や言ひけむ谷のものぞと
春野辺の青きむらむら摘みてゆくその小さき手母と繋いで
要害の頂きありし山桜我にのみとて秘して咲かなむ
うぐいすの初音こだます奥出雲訪れ待ちぬ山々もなく
あかねさす習志野はまのまつ君に逢わぬかぎりは思ふかいひなし
駅舎にてすすり音のするかた見ればいつもそばとぞ誓いしふたり