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猿啼奥出雲集
和歌にこめた思い
新しい古典和歌の歴史をつくる!
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歌人紹介
猿啼奥出雲集
全歌
雑
うちむれていろは紅葉の散りぬるを我が身ばかりか踏み惑ひける
鎌倉の夏をあつめて円覚寺よもの梢に蝉ぞなくなる
踏切の絶えで鳴るなり鎌倉の古きお寺に蝉の声ごえ
つくづくと老ひ身をかこつ我がもとに四十からとぞ鳥は鳴きける
山の端の月はあるとも杣人のやむことかたき山巡りかな
散りぬれば返るものかは雁山の思ひ変わらぬもののふの途
梅が枝に来ゐるうぐひす汝が鳴けば歌の心もそそめきにけり
年の瀬やいまだ待たるる宝船今年こそ射れ一矢の夢よ
秋暮れて木の葉を払ふ人もなし誰や知るらむ露の名残を
堯舜の正しき道はありしかど暗みし国や赤き蜃気楼
燗すれば久しき人もうちとけて嫁も羨む宴なるかな
国富むるあかしと見るや煙立つ竈門の炭火燃えさかりけり
今の世をいかが見つらむ岩の戸の奥に籠れる皇帝ペンギン
夢まくら昔の人にあふほどにわが故郷は遠くなりけり
花のうへに一杯一杯また一杯さみだれを聴く夜ぞたのしき
遠き日の色をとどめた紅花におもひでぽろぽろ濡れそぼつかな
わたのはら鳴きてうつろふ都鳥天下開けども帰るを知らず
時わかずまつ心にぞ咲きにける浮き世をすさぶとこしえの花
いづくにや君は行くらむあしひきの山転げ落つ日経平均
潮風は朗らかにこそ吹きにけれ今年は希む天下なるかな
新浜むかし語りのさざ波に思ひ寄せたる遠き舟人
五十年腰に取り佩くみつるぎの見つることなき一指しの夢
冬まだき霜焼け赤き童のあそびのさきに山茶花の花
秋果てて忝くも見ゆるかな朝霧の浮世をおほふ墨染めの袖
初霜のまだき降りぬる景色かなわが黒髪に鹿の子鳴くなり
ひさかたの天雲かける虹の橋万世にかけて幸ひ願ふ
やすみしし 我がおほきみの きこしめす 瑞穂の国は 令しく 和らぐ風の 靡きける 間なきがごと その雨の 時じくがごと その虹の 高光りける 黄櫨染 御袍を召して 高御座 鎮まり座して 天の下 語らいにける 幸いと 語らいにける 万世に 争ひのなき 和らぎの国
きりぎりす夢の終わりを告げるなり無常に響くノーサイドの笛
菊の花笑顔ほころぶ秋もがな濁れる酒に息災願ふ
避けるべき由のなければ実朝の八大竜王われも頼まん
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